過去の入選作品 award

第14回 育友会奨励賞表彰者

経済学部経済学科4年 平田祐貴

東アジア協力体制への私の貢献 ―学生団体LEAF(Linking East Asian Future) での活動―

LEAFは、日中韓の学生交流の場を提供することで、親睦を深めることを目的に活動しています。私自身も、それまで中国や韓国の人に対してメディアを通じた知識しかなかったのが、実際に交流することで彼らに対する見方が180度変わりました。学生生活を振り返ると、自信と不安の間で常に迷っている自分がいました。今回、この賞をいただいたことは、一つの自信となりました。今後も様々なことに挑戦していきたいです。

講評

日本に最も身近なアジア諸国に関心をもち、知っているようで知らないアジアをより深く知ることで、今の日本を様々な角度から見ようとしています。さらにアジアを深く知るため、学生団体LEAFに参加し、他大学のサークルに飛び込んでいきました。このような、チャレンジ精神旺盛で行動力ある姿勢に感心しました。14カ国を渡り歩き、常に前向きに人生を歩んでいる姿や、現状より一歩前に踏み出して行動していく気持ちを、他の学生の皆さんも学んでほしいと思います。

経済学部国際経済学科3年 朴昌盛

ケニアでのボランティア活動で得たこと 社会貢献

一年間、ケニアに行き、現地の学生のために働きました。海外では、いろんな人と出会い、なかには自分の常識とはかけ離れた理解しがたい人もいましたが、心を開いて話してみると環境によってそうなるしかなかった面もあったのだということもわかりました。想像もつかないようなことも経験し、多くのことを学べる機会をケニアではいただいたと思っています。

講評

学生としては、1年という長い期間、目的をもってケニアで様々な活動に携わりました。所属団体の企画を運営するため、スポンサー集めに走り回り、政府高官に会うなど、すばらしい行動力です。国も違い言葉も違うダンスチームをとりまとめ、若さという力を発揮し、苦労を重ねたその姿は、社会貢献に対する強い意志を感じます。また、トラブルが発生しても、自分の意志や気持ちだけでなく、相手を考え、理解し、互いに認めることの大切さを学ぼうとしています。大胆かつ情熱的に物事に取り組み、自分の行動過程から貪欲に社会知性を学び取ろうとする姿を、私たちも見習うべきだと感じました。

商学部会計学科4年 小林貴之

公認会計士を目指して

公認会計士を目指し、大学と専門学校のダブルスクールで、1日10時間近い勉強をしてきましたが、その努力が報われて嬉しいです。公認会計士一本に絞り、就職活動もしていなかったので、時として不安を感じることもありましたが、共に公認会計士を目指す仲間にも支えられながら合格することができました。専大出身の公認会計士として頑張っていきたいと思います。

講評

最難関国家試験の一つである公認会計士試験の合格おめでとうございます。スポーツや試験の頂点を目指すことは並大抵の努力ではできません。頂点を目指す過程では幾度となく挫折や自分への甘えを経験するでしょう。しかし、困難に打ち勝ち頂点に立ちました。大学と専門学校を両立させ、さらに勉強の時間を確保すべく、あらゆる努力を惜しみませんでした。勝利の女神は努力する者の中の一握りの者だけに微笑みます。自分に勝つことの大切さを教えてくれました。

経済学部国際経済学科3年 幅岸萌

大学3年間の学び、気付き。 ~メキシコストリートチルドレンに出会う会、インド参加型農村開発研修を通して~

私は、以前から国際協力に興味があったので、大学では「NGO論」や「海外特別研修」を受講し、メキシコ、インドでの研修に参加しました。現地で感じたことや考えたことを伝え、これからも私には何ができるのか、考えながら行動していきたいと思います。

講評

内向き志向の強い学生が少なくない中、休みを利用して10カ国をまわる目標を立て、実行に移す、その気持ちと実行力は、他の学生の皆さんたちも見習ってほしいものです。NGOに興味をもち、ストリートチルドレンやインドの農村開発にチャレンジしている点に感心しました。また、その貴重な経験をフリーペーパーとして残し、他の学生の皆さんに紹介したことも、素晴らしいことだと思います。実物のフリーペーパーを、ぜひ読んでみたいと感じました。

法学部法律学科2年 村上弘記

2013 CANOE NIAGARA U23 世界選手権までのプロセス

世界と戦うという大学入学時に立てた目標を達成することができたことに加えて、このような栄誉ある賞を受けたことを大変嬉しく思っております。選手としてまだまだですが、競技能力の向上に努めていきたいと思います。

講評

U23 日本代表への選考とオリンピック強化指定への認定 大学漕艇部で活動するだけでも、相当な努力を 必要とするのではないかと思います。しかし、世界を見据え、上を目指そうとする気持ちの強さに感銘を受けました。ブラジル合宿で、大学漕艇部をはるか越える練習に耐えられるのは、世界を目指す強い気持ちがあればこそだと思います。目の前にある、大小さまざまな課題を乗り越える努力を惜しみませんでした。一つ一つ課題をクリアすることが、地道な努力の積み重ね、高くそびえ立つ大きな山の頂に立つために必要であることが、ひしひしと伝わってきました。オリンピック選手に選ばれ、メダリストとなり、大きな山の頂に立たれることを祈っています。

文学部人文・ジャーナリズム学科3年 村上大晃

東都大学野球リーグを盛り上げるために、 学生記者として私が起こした行動 ~フリーペーパー『東都BASEBALL』を創刊して~

東都大学リーグをこれまで以上に盛り上げるためには、学生記者という立場から、より多くの情報を発信する必要があると思いました。取材や編集などを進めるうえで、代表として他大学の学生をまとめるのは大変でしたが、発行後の読者からの反響や、このように育友会奨励賞という形で評価していただけたことはとても嬉しいです。また制作する過程で、DeNAの中畑清監督やドラフト指名選手を取材できたことは印象深いです。今後、この経験を糧に、就職活動やゼミでの活動に励んで行きたいです。

講評

『専Sation』を手掛けた経験をもとに、新たに、伝統ある専修大学野球部が所属する東都2部リーグを取り上げました。2部リーグといえど1部リーグと同様の熱い戦いが繰り広げられていることを、読む人の興味をそそる誌面構成を考え、フリーペーパー『東都BASEBALL』を創刊し、野球部をペンで応援しました。記者の目を通した選手への熱い思いが感じられ、野球部の発展にかける熱意に共感しました。今後も燃え盛る記者の目で、体育会を盛り立ててください。

商学部マーケティング学科1年 鈴木李茄

ユニバーシアード競技大会2013 卓球団体で金メダルを獲得 ~私の卓球競技と大学生活~

幼稚園の頃からずっと卓球をやってきて、全国でも勝てるようになりました。卓球は私の生活のほとんどを占めていて、私にとって大切なものです。今後は、学生の枠の中だけでなく一般の部でもランク入りを目指し、世界で活躍できる選手になりたいです。今回の受賞は、私が今までやってきたことが認められたような気がして嬉しいです。

講評

小さい頃から卓球を中心に人生を歩み、実力も兼ね備えているにもかかわらず、人間の幅を広げようと専修大学を選びました。そして、学業とスポーツの両立を目指し、あえて自分に困難な課題を課して立ち向かっています。また、1年生にもかかわらず、目標達成のステップとして、ユニバーシアード団体金メダルという、大きな成果を挙げました。大学の授業で学んだことを、卓球競技に生かすこともできました。卓球への情熱を忘れず、に努力を惜しまない姿勢がとても印象的でした。今後のさらなる飛躍と目標の達成に期待します。

代表者経営学部経営学科4年 長澤和輝

ユニバーシアード日本代表銅メダルまでの二年間 男子サッカーユニバーシアード日本代表

3位決定戦で開催国ロシアを下し、銅メダルを獲得しました。前回大会に続く優勝には至らず悔しい結果でしたが、選手としてだけでなく人間としての幅を広げる貴重な経験となりました。私は今後、ドイツリーグ2部のケルンでプレーしますが、日本を代表する選手になって、世界のプレーヤーと対等に戦いたいです。

講評

2年間という長い間、ハイレベルな練習にも耐え、ユニバーシアードに向け、数多くの努力を重ねてきました。不安や悩み、自分のプレーに葛藤しつつ、より高いレベルの自分へとチャレンジを続けました。そして、日本代表として銅メダルを獲得しました。正々堂々、勝ちにこだわり、得点にこだわる闘志あふれる姿は、スポーツマンらしさにあふれています。体育会サッカー部も、真の強いチームになるべく頑張っています。今後も、サッカー部の活躍に期待します。

文学部 野口武悟ゼミナール 代表者 文学部人文・ジャーナリズム学科4年 小貫智晴

知的障がい等を対象とした図書「LL ブック」の制作 作品名『タカとハルの江の島のたび~小田急ロマンスカーにのって~』

野口ゼミナールを代表して感謝申し上げます。ゼミでは誰もが利用できる媒体“アクセシブルメディア”を研究しています。北欧の福祉先進国で生まれた、易しく誰もが読みやすいLLブックを制作しましたが、日本ではまだ一部の人にしか認知されていません。国内での実践事例が少ない中で制作したので、私たちが作った作品にも、まだ改善点はあると思います。これからもゼミではこの取り組みを継続していくので、今回の受賞を励みにし、研究に努めたいと思います。

講評

ゼミ活動の一環ではありますが、障がいを持つ方や日本語以外の言語を使う方にとって、分かりやすい図書を作ろうと努力し工夫しました。LLブックを作成する活動を通して、社会には、自分が思った以上に、困っている人が数多く存在することを知ったのではないでしょうか。互いに助け合い、理解し合うことが大切であるということを学ぶきっかけとなりました。今後、アクセシブルメディアの作成を、困り感のある方たちと共同で作成し、その発展に寄与していかれることを期待します。

商学部 清水順子ゼミナール 代表者 商学部マーケティング学科4年 佐藤夏実

出張知るぽると号 ~仲間と得た大切な財産~

国際金融を学ぶ清水ゼミナールでは、日本銀行が主催する金融に関する論文コンテストに毎年参加しています。私と吴焱晶さん(商4)の2人で書いた、高齢者に対する新たな金融教育についての論文が、全国136点の応募作の中から優秀賞をいただきました(2012 年)。論文では、的確な現状分析から確実に問題点を捉えることと、学生ならではの目線での提言を意識しました。ゼミの清水順子先生には質疑応答の練習までしていただき、本番のプレゼンでは完ぺきに答えることができました。ゼミの仲間など、支えてくれた周りの人たちに感謝しています。

講評

ゼミ活動の一環ではありますが、金融市場の活性化と新規開拓を提案しました。高齢者の方へ正しい金融の知識を知ってもらい、詐欺にあわないための情報提供の手段も考慮されています。発想力と独自性が日銀グランプリ優秀賞という結果をもたらしたのでしょう。育友会審査委員の一人は、「自分のプレゼンを見直そうと思うほどよくできている。これからの我々の仕事もどんどん出張知るぽると号のように工夫をしていかなければならなと考えさせられた」とコメントしました。ゼミに参加しない学生もいる中で、自分たちが学んだことを生かし、積極的に活動している姿に感心しました。

人間科学部心理学科4年 赤城由里子

神様は乗り越えられる者に試練を与える ~祖母の在宅介護を通して挑戦した1年半~

祖母が脳内出血を起こして認知症要介護3になって間もなく2年が経とうとしています。祖母が95歳になっても在宅介護でいきいきと生活できているのは、母のお陰だと思っています。ときには私たち子どもに愚痴をこぼしながらも、血のつながった母親のように一生懸命介護しています。いつも笑顔で前向きな母親の背中を見てきたからこそ、私もダブルスクールでの勉強や応援団での校歌のリーダーに挑戦しようと思えました。応募作のイトルは、いつも私を救ってくれた言葉です。4月からは、希望の会社で社会人としてスタートしますが、学生時代には親にたくさん迷惑をかけてしまったので、これから徐々に恩返ししていければと思っています。

講評

念願の留学から帰る直前、自分を取り巻く環境が大きく変化したことに、かなり戸惑ったことでしょう。しかし、戸惑いと不安を抱えながらも、事実をありのまま受け止め、自分にとって家族とは何であったかを問い直し、家族の大切さを知りました。今まで、自分のことを見守り、温かく包んでくれた家族への感謝の想いを、介護やダブルスクール、応援団の校歌のリーダーなど、自分自身の挑戦へ昇華し、家族へ返していこうとする力強いに、感銘を受けました。今の日本では希薄になりつつある、家族のつながりを、私たちに教えてくれました。
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