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専修コミュニティ 私は、今の学生をこう捉えて、こう接する
教えることは学ぶこと
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法学部准教授 中西 優美子
担当科目は外国法V、基礎文献講読、ゼミナール、EU法特論、EU法特論演習、外国書研究(独)など。研究テーマは、EU環境法に関する研究、欧州連合法秩序の検討など。主な著作・論文・発表等は[学術論文]EUにおけるCSRと人権―松本恒雄・杉浦保友編『EUスタディーズ4企業の社会的責任』(H19)、[学術論文]ドイツ連邦制改革とEU法−環境分野の権限に関するドイツ基本法改正を中心に−『専修法学論集100』(H19)など。
専修大学に就職して8年目になります。担当は、EU法です。通常は、EU法を3、4年生、大学院生、法科大学院生に教えています。2年生に対しては、基礎文献講読やドイツ語の外書講読を通じて、接しています。その中でも、最も学生の方と接する密度が高いのが、ゼミです。ゼミでは、EU法のみならず、EUを法的、政治的、社会的、歴史的などさまざまな観点から扱います。EUの資料は英語で書かれていますので、英語を学びたい、あるいは外国に興味があるというゼミ生が多いです。今回は、ゼミ生を見て、私が思うところを書きたいと思います。

ゼミ生募集

ゼミ生の募集は、2年生の10月くらいから本格的に始まり、2年生の11〜12月に面接を行って、決定します。ゼミは、ゼミ学生主体となっていますので、応募の段階からゼミ学生が活躍します。全体説明会や個別説明会でゼミをアピールするのは、3年のゼミ生です。公開ゼミもゼミ生が工夫をこらして、ゼミを盛り上げようとしています。ゼミの面接も私1人で新ゼミ生を決定するのではなく、ゼミ長や副ゼミ長などに面接官として参加してもらい、話し合いで決めています。ゼミでは、ゼミ生ひとりひとり、立候補してもらって何かの係になります。3年生は、ゼミ長、副ゼミ長、幹事、合宿係、会計などになります。それぞれ責任をもってもらうことで、ゼミの運営に積極的にかかわってもらうようにしています。

今の学生はひ弱か?

このようにしてゼミに入ったゼミ生と2年間(3、4年次)、一緒にEUについて勉強していくことになります。ゼミは、3、4年生合同で行います。4年生は、4、5、6月と就職活動で忙しく、前期は欠席することが多いのですが、会社から内定をもらった4年生が徐々にゼミに復帰する頃になると、ゼミの雰囲気が引き締まり、ゼミの議論も活発化します。

最近は、専修大学もほかの私立大学と同様に推薦で入学する学生が約半分程度になっています。入試を経ていない分、競争や社会の荒波にもまれていないと思われるかもしれませんが、アルバイトや就職活動を通じて、学生たちはしっかりしていっているのではないかと、ゼミ生を見ていて思います。就職活動経験について4年生から3年生に話してもらう機会を作りましたが、皆それぞれ真剣に就職活動を行ったことが伝わってきました。

ゼミ生の成長

私は、2年次の面接のときから学生たちを見るわけですが、学生たちはゼミに入ってからの2年間で大きく成長します。レジュメの作成の仕方が分からないと言っていた3年生も4年生になると、きちんとしたレジュメを作成できるようになりますし、意見を全く言わずにいた人も就職活動を経てゼミに復帰する頃にはしっかりと自分の意見が言えるようになっています。ゼミで全体的な注意をすることはありますが、指導スタンスとしては、ゼミ生間での相互の刺激を通じて、例えば、ほかのゼミ生のレジュメが分かりやすかったり、発表がうまかったりするのを見て、自然に内的な変化、成長をしていってくれるようですので、私はその成長をそばで見守るようにしています。

ゼミの進化

後期のゼミでは、欧州司法裁判所の判例研究をしています。判例は英語で書かれていますので、読むのが大変ですが、3人でチームを組んで、発表してもらっています。1人目が原告の主張、2人目は被告の主張、3人目は裁判所の判断を担当します。事実概要と原告、被告の主張を担当者から発表してもらった後、ゼミ生に原告側につくか、被告側につくか分かれてもらって、議論します。こうすることで、全員がゼミに積極的に参加できます。この方法は、実はゼミ生からのアイデアを採用したものです。ゼミ生には、ゼミは自分たちが主体となって運営していくものと言っていますが、ゼミを活性化し、充実させるための意見やアイデアを出してもらって、ゼミを進化させていくことは非常によいことだと思っています。

ゼミ合宿とコンパを通じた親睦

ゼミでは、さらに、夏休みにゼミ合宿を行ったり、新歓、学期末、追い出しコンパ等を開いたりして、親睦を深めています。合宿の準備やコンパもすべて係を決めて、ゼミ生に行ってもらっています。合宿係や幹事になると、電車の時刻を調べたり、ホテルやお店の予約をしたり、さまざまな仕事があるのですが、それぞれ責任感をもってやってくれます。

例えば、昨年は初めて海外、台湾にゼミ合宿に行きました。翌年である今年は『EUと東アジア共同体』という本を前期の教科書としましたが、ゼミ発表に台湾に行った経験が活きていました。

また、ゼミ合宿をすると、集団行動の大切さが身をもって体験できます。ゼミ生の中には、気配りがよくできる人、人を楽しませるのが得意な人もいて、私も勉強になります。

卒業してもゼミとのコンタクト

中西ゼミは、現在ちょうど8期目のゼミ生を募集し、面接を行っているところです。皆さんがこの『育友』を読まれる頃には、新しいゼミ生が決定していることでしょう。先日、1期生の3人がゼミに遊びに来てくれました。司法書士の試験に受かったよとの合格報告や仕事の近況、将来のアンビションなどを聞かせてくれました。当日、ゼミは、判例研究でしたので、現役のゼミ生たちに交ざって、原告、被告のどちらかについてもらいました。後からゼミ生に感想を聞いたら、OBの先輩の意見がとても新鮮で刺激になったと言っていました。卒業しても時々近況を連絡してくれたり、直接大学に遊びに来てくれたり、元ゼミ生同士で連絡を取り合っていたりと、ゼミを離れても心の中でゼミとつながっていてくれる人たちがいて嬉しく思います。

OB・OG会はまだ組織していないのですが、現役のゼミ生が中心になって、現在始動準備中です。会社に就職経験のない私は、就職活動の話、あるいは、卒業生から仕事の話を興味深く聞いています。

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台湾でのゼミ合宿