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112号

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最新号紹介 会報「育友」
シリーズ 学生の挑戦
伝統の馬術部、日本一を目指す
練習風景
周りを自然に囲まれた伊勢原体育施設。ここに馬術部の施設はある。広い馬場に隣接した厩舎と学生寮。馬術には最高の環境だ。馬とともに過ごす生活の中で、部員たちは大切なものをつかみ取っていく。
馬とともにある生活

早朝5時、部員たちの活動は始まる。練習前にまず馬の体調チェック、鞍、プロテクター、頭絡を装着する馬装と呼ばれる作業、馬房の掃除などを行う。

1時間から1時間半ほど馬にまたがり練習した後には、馬の体にブラシをかけたり、爪を洗ったり、汗を流したり、餌を与えたりといった作業がある。その後、自分たちの朝食を済ませ、大学の授業に出席。夕方からはまた馬の食事、体調チェックなどを行う。

馬の世話も含めて馬術という競技は成り立つ。部員数16名、男子部員は厩舎の上の寮で、4名の女子部員は近くのアパートで暮らしている。生活が馬とともにある。馬に向き合い、その表情を読み取る。担当馬の体調が悪ければ、夜を徹して馬に付き添うこともある。

富沢健悟監督は言う。「毎日の生活は厳しくもあります。大会で勝つことも大切ですが、普段の生活の中から人間としての勉強をしてほしいと思っています。ここで規律ある生活や礼儀といった基本的なことを身につけ、人間として大きくなって社会に出てほしいです。」

馬術競技の魅力

練習風景
馬術の競技種目は障害飛越、馬場馬術、総合馬術の3種目になる。

障害飛越は木製バーを落とさずに飛び越える技術を競う。馬場馬術は規定演技を行い、優雅さ、美しさ、正確さを競う。総合馬術は馬場馬術競技(調教審査)、耐久競技(野外騎乗、クロスカントリー)、障害飛越競技(余力審査)を行い、総合力を競う。

馬術競技の魅力について部員たちは語る。

「馬は1頭1頭個性があります。生き物をパートナーとするので、どれだけ追求しても終わりがなく、そこが面白いところでもあります。」(経営学部 3年 木村年宏くん)

「男女同じ舞台で戦える競技です。力だけでなく、柔らかさなど、それぞれの特長をいかした馬の乗りこなし方ができます。」(経済学部1年 秋山桜子さん)

伝統の馬術部

馬術部の学生は、子どものころから乗馬に親しみ、大会でも結果を残してきた者が多い。林舞さん(商学部1年)も小学校のころから馬術を始め、高校3年の時には全日本選手権で優勝も果たした。専修大学に進学したのは、馬術に打ち込める環境が整っていたからだという。

「周りを自然に囲まれた広いグラウンドにナイター設備もあって、これだけ環境が整った大学は少ないです。」

馬術部は大正時代に創部され、昭和47年に伊勢原グラウンドの専用馬場が完成してからは、数々の大会で上位入賞を果たし、大学馬術部の雄として、名を轟かせてきた。

昨年秋の全日本学生馬術大会でも総合団体2位の成績を収めた。

みんなで輪になって

練習風景
12月16日日曜、引退する4年生にとってはこの日が最後の練習となった。監督の指示に従って馬を走らせていく。手綱、足などフルに使って、馬に意思を伝える。

4年生はこれまでともに戦ってきた愛馬にまたがり、一歩一歩を確かめるように走らせた。引き継いだ部員たちは、新たな気持ちで一歩を踏み出した。

新主将の武井慎弥くん(経済学部3年)は、これからの目標を語った。

「『みんなで輪になって』というのが新たな一年のテーマです。上級生から受け継いだものを大切にし、チームとして全日本学生選手権で団体優勝を目指します。個人成績よりも、みんなで優勝を勝ち取りたいです。」

厳しくも楽しい生活の中で、部員たちは一丸となって日本一を目指す。