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110号

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110号 会報「育友」
シリーズ 学生の挑戦
勝利のカギはチーム目標の共有と自己の役割に対する理解
そして…感謝の気持ち ―男子バスケットボール部 SOARERS―
練習風景
バスケットボールは習慣性スポーツといわれる代表的な競技です。

習慣化するほど練習したことが、試合で発揮できるのです。しかし、それぞれががむしゃらに頑張ったからといって勝利が得られるものではありません。まず始めに、どんなに多くのメンバーがいようとも、チーム目標を明確にしてメンバー全員が共有することです。そして、チーム目標(勝利)のための自己の役割はもとより他者の役割についても理解することが大切であることを忘れてはいけません。

そして、チームメイトや周りの人たちに与えられる最も大きなことの一つが「感謝の気持ち」です。どの競技でも共通していることは、素晴らしい選手、結果を出している一流の選手ほど、このことを徹底しています。
昨年の厳しい戦いから得たもの

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中原雄ヘッドコーチ。現役時代はいすゞ自動車のキャプテンとして4連覇を達成
関東大学バスケットボールリーグは、関東学生連盟に加盟する124校がその実力により1部から5部までのカテゴリーに分かれている。現在、専修大学バスケットボール部はトップ1部リーグ(8校)に属する。近年の成績としては、平成14年度全日本学生選手権(インカレ)優勝、平成15年度関東大学リーグ戦優勝、平成16年度関東大学選手権優勝と著しい活躍をしている。しかし、昨年度は多くの怪我人が出たせいもあり、この1部リーグに残れるかどうかの瀬戸際にまで立たされた。

アシスタントコーチからヘッドコーチに就任して3年目の中原雄監督は当時を振り返る。「ただ、残留したい、勝利したいなどの漠然とした結果だけを追い求めても仕方ないことです。大切なことは、自分やチームの現在の状態を確認することです。しかし、悪いところばかりをチェックしてもあまり意味がありません。試合は悪い部分で勝負するのではなく、自分やチームの良いところで勝負するものです。自分の良いところを少しでも出そうという練習意欲がチーム力を向上させるのです。それぞれが、勝利に対する自己への問いかけの中から自己への気づきを図れたことが、入れ替え戦に勝利した要因ではないでしょうか」

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U24日本代表候補にも選ばれているシューティングガード・喜多川修平。
全日本学生代表にも選ばれている喜多川選手はその時のチームの置かれた状況を語る。「試合に勝てないと、どうしてもチーム全体の士気が下がり精神的にも厳しかった。しかし、入れ替え戦に向けて部員全員がチーム目標(勝利)を共有することができたことにより、それぞれの役割に対する理解と責任が持てたことが勝利につながったと思います」

スポーツには勝敗がつきもの。そして、スポーツ選手の多くは必ず負けを経験しなければならない。負けを経験したからこそ、チームは一皮剥け成長できたのではないか。
チームデザインとチーム愛

今年度、中原監督は徹底したディフェンスの強化に取り組んでいる。ゲームにおけるディフェンスの重要性を理解させるために、現在の練習時間のほとんどをディフェンスの反復練習が占める。

「まだ本当の意味でディフェンスの大切さを理解していないと思われる選手もいます。だからこそ、今の反復練習でディフェンスの重要性を心・技・体で理解、体得させたい」

1対1の競り合い、5対5のゲーム形式…、練習は途切れることなく続いていく。

今年のチームの特徴を中原監督と後藤キャプテンのそれぞれに聞くと、「個性的集団です」とまったく同じ答えが返ってきた。

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キャプテンとしてチームをまとめている後藤誠吾。
その集団をまとめる立場として後藤キャプテンは言う。「それぞれの個性(特徴・技能)の良いところを大切にしたチームづくりをしているので、他大学から見れば、個人が勝手なことをしているように見られることがあるかも知れません。でも、我々からすれば、それぞれの個性、役割を理解しているので問題はありません。また、リバウンドボール、ルーズボールに飛び込む姿勢と闘志は他大学には負けないと思います。それから、“チーム愛”は大学ナンバーワンと言えます。卒業した先輩たちが試合に限らず日常の練習に参加してくれたり、励ましにもよく来てくれます。我々も“チーム(SOARERS)愛”を引き継ぎ、リーグ戦で納得いく結果を残したいと思います」

彼らが4年間のバスケットボール競技を通して得られるものは計り知れない。社会は個人ではなくチームで成り立っている。彼らの今後の成長を期待する。